八坂神社は祇園さんとも呼ばれ、東山の麓にあり祇園の花街にも近く、うしろに円山公園があり、東山名勝の中心となっている。
ここにも「祇園水」という名水が湧く。

01西楼門mid
「祇園さん」と呼ばれる八坂神社は、京都市民だけでなく全国に広く知れ渡っている。
八坂神社は、大晦日には「おけら詣り」が、夏には「祇園祭」があり、京都市民と深く係りがある神社なのである、
八坂神社の本殿は、承応3年(1654)徳川四代将軍家綱の再建になり、七間六間、単層入母屋造、桧皮葺の祇園造という様式である。
四条通の東に建つ「西楼門」は明応6年(1497)に再建されたもので、今は瓦葺きだが当初は檜皮葺だったそうである。
この西楼門は八坂神社の正面ではなく、東大路通から長楽寺へと続く参道にある、高さ9.5mの石の鳥居が建つ所が、八坂神社の正面入口なのである。
この鳥居は寛文6年(1497)に再建されたものである。

02本殿mid
駒札には、
『素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)及び八柱御子神(やはしらのみこかみ)を祭神とする神社で、一般に「祇園さん」又は「八坂さん」として親しまれている。
社伝によると、平安遷都以前の斉明天皇2年(656)にこの付近に素戔嗚尊を祀ったのが当社の起こりといわれている。
京都三大祭の一つである祇園祭は、毎年七月の行われる当社の祭礼で、平安時代の貞観(じょうがん)11年(869)に各地で疫病が流行した際に、当時の国の数に合わせて六十六本の鉾を立て、神泉苑に神輿(みこし)を送り、その鎮まりを祈った御霊会(怨霊を退散させる祭り)を起源とするもので、天録元年(970)ごろから毎年行われるようになった。
大晦日の夜から元旦にかけて行われる「をけら詣り」は、薬草である「をけら」を混ぜて焚いた「をけら火」を授かり、新年の無病息災を祈るもので、毎年多くの人でにぎわう。また、1月3日には十二単(じゅうにひとえ)姿の女性による「かるた始め」が行われる。』
                          出典:【八坂神社の駒札】より

03力水mid
八坂神社の中にも名水が湧く。
大神宮社の入口にあるご神水で、祇園神水(力水)と呼ばれているが、この下遥かなる底から汲み上げているといい、この水を飲み美御前社に参ると美人になるというのだが、飲めば誰でも美人とは見た目の美人、内面の美人と人それぞれなのだろう・・・
本殿の下に龍穴と呼ばれる深い井戸があり、二条にある神泉苑とつながっているといわれ、その水は尽きることはないという。

京都駅から八坂神社には、
市バス、D1乗り場から100系統または、D2乗り場から206系統で「祇園」(所要時間19~21分)下車