錦天満宮は、京の台所として知られる錦市場の東の端、錦小路通が新京極とT字に突き当る所にある。

01鳥居mid
菅原道真公を祀る天満宮が鎮座している。京の町には、菅公さんを祀る神社はいたるところにあるのだが、この新京極という繁華街の中にもそれがある。
錦天満宮は、長保5年(1003)菅原道真の父親である菅原是善の旧邸「菅原院」を源融の旧邸である、六条河原院の跡地に移して「歓喜寺」を創建したのに始まる。
天正15年(1587)、豊臣秀吉の京都改造により、錦小路通東端の現在地に移った。
地名から「錦天満宮」と呼ばれるようになり、爾来400年余、町の中心、人々の心の拠り所として信仰され、親しみを込めて「錦の天神さん」と呼ばれている。

02錦天満宮mid
駒札には、
『此の神社も平安時代には洛中に在ったが、桃山時代豊臣秀吉の都市計画にかかり、天正年間現在地に移り、以来四百年間、街の中心、人々の心の寄り所となっている。繁華街唯一の鎮守社。霊験あらたか。地元の日参は勿論、全国からの参拝者で賑わっている。
拝殿には古い懸額・唐獅子・随身もある。境内には四季の花が咲き、安産塩竃神社・商売繁盛・日之出稲荷神社・白太夫神社・七社などもある。また境内には、京の名水「にしきの水」が地中よりこんこんと湧き、街の人々の憩いの場所・オアシスにもなっている。
門前寺町京極まで社有地参道があり、特に寺町の一の鳥居は、両端が民家に突っ込んで有名である。
此の神社は、新京極・錦市場・寺町京極の接点に在り、ここは古都京都のど真中の中心地。最も近代的経済的な商店街と最も古い伝統精神文化の神社仏閣が調和共存し、永久に栄える土地柄は、最近「近代日本の縮図」と世人の注目する所となってきました。
古来、森の文化の日本は、自然を愛し、自然を大切にし、自然と共生し、自然と共存共栄を旨(むね)としなければならないと思います。
御祭神 菅原道真、平安時代の右大臣、学者、菅公
後利益 知恵・学問・商才・頭の神様・招福・災難厄除けの神様』
                  出典:【錦天満宮(錦の天神さん)の駒札】より

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境内には、末社として、安産・塩竈神社、商売繁盛・日乃出稲荷神社・白太夫神社などがあり、また地下百尺(30数米)から、こんこんと湧き出る霊験あらたかな御神水「錦の水」があり、それを汲みに来る人も多いという。
『此の井戸は地下百尺(30数米)より湧出、昼夜の別なくこんこんと湧き、霊験あらたか、水温年中17・8度を保つ。検査の結果、無味・無臭・無菌。飲用に適する良質の御神水。御持帰り自由(無料)』とある。
                   出典:【京の名水 錦の社の御神水の駒札】より

京都駅から錦天満宮には、
市バス、A1乗り場から5系統または、A2乗り場から4・17・205系統で「四条河原町」(所要時間17・11・13・15分)下車、徒歩5分