公園と聞いてどんな公園を想像するかと考えてみた。
もっとも身近なものとして、地域の一角にある〇〇公園(〇〇は地域の名)である。
地域に住む十人が、そこで日向ぼっこもよし、子供を連れての公園デビューなんてのもあるようだ。
そんな小さな公園から、京都では平安神宮の南にある岡崎公園のように大規模な都市公園もある。

01岡崎公園mid
岡崎公園は、明治28年(1895)に開催された内国勧業博覧会の跡地を公園にしたもので、10万平方メートルという広大な敷地に、美術館、図書館、動物園などがあり、市民憩いの場となっている。

02京都御苑mid
ところが、この岡崎公園よりももっと大きなものがある。
それは京都御苑で、63万平方メートルと、岡崎公園の6倍の広さがある。
勿論ここには、京都御所や大宮御所、仙洞御所があり、政治が東京に移るまでは、ここが政治の中心の都であった。

03出水の小川mid
そんな所が一般に開放されているのに、京都御苑は公園の名が付いていない。
では京都御苑は公園ではないのだろうか。
実は、公園には色々な公園があり、その名をあげれば切りがないのだが、京都御苑は国民公園という名のれっきとした公園なのである。
国民公園とは国が管理する公園で、旧皇室苑地で「皇居外苑」「新宿御苑」「京都御苑」と「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」が公園の名が付かない公園なのである。