京都御所の西、室町下立売の交差点の南西角に「旧二条城跡」の石碑が建っている。
二条城といえば、徳川家康が築城した二条城が今に残るのだが、実は室町幕府の初代将軍・足利尊氏から、3代将軍・義満までが二条通に屋敷を構えたことから、将軍の屋敷を二条城と呼ぶようになった。
「旧二条城跡」の石碑が立つ、平安女学院のある上京区烏丸下立売の辺りは、永禄12年(1569)に織田信長により、室町幕府15代将軍足利義昭の将軍座所として築かれた二条城があった所でもある。

01平安女学院mid
室町通の角の石碑を中心に390m四方の敷地に二重の堀や三重の天主を備えた城だったようである。四方に石垣を高く、内装は金銀を散りばめ、庭には泉、築山が構えられた豪華な城郭だったといわれる。
その後、信長は義昭を追放し東宮誠仁親王を迎え入れ、二条御所として使われていたが、室町幕府の滅亡と共に廃城となり、天正4年(1576)に取り壊された。
ちなみに、現在の二条城とは場所も、その成り立ちも、時代も全く関係はない。

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説明書きには、
『永禄12年(1569)に織田信長が、第15代将軍・足利義昭の将軍座所(居城)として、この石碑を中心に、約390メートル四方の敷地にほぼ70日間の短期間で、二重の堀や三重の「天主」を備えた堅固な白を築いた。
周辺からは金箔瓦も発見されており、急ごしらえにしては、四方に石垣を高く築き、内装は金箔をちりばめ、庭は泉水・築山が構えられた豪華な城郭であったと推測される。(ポルトガルの宣教師、ルイス・フロイトの記録等より)
その後、信長は旧二条城から義昭を追放し、東宮誠仁親王を迎え入れ、白は「二条御所」として使われていたが、室町幕府の滅亡に伴い廃城となった。
天正4年(1576)に旧二条城は解体され、安土城築上に際し建築資材として再利用された。
尚、現在の二条城は、徳川家康によって上洛の際の将軍の居館として慶長7年(1602)に築かれた。』
                         出典:【旧二条城の説明文】より