橘島(中の島)から小橋を塔の島へと渡ると、こんな景色に出会う。浮島十三重石塔という石造りの大きな塔である。
その昔、宇治大橋は、大化2年(646)に僧道登によって架けられたのだが、宇治の激流や戦火によって喪失していたのを、弘安9年(1286)奈良西大寺の高僧叡尊律師により再建されるのだが……
叡尊律師は宇治大橋を再建するにあたり、橋が大過なく架けられるようにと祈願を込めて大卒塔婆を築き、橋の上流は網代をやめさせ殺生を禁じ大橋再建の成就を祈ったのである。
その時の大卒塔婆がこの十三重石塔なのである。
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