一番最初に目に入る銀閣の姿である。
北山の金閣を見た目には、東山の銀閣は随分と古びて見える。
当然だと思う。一方は昭和30年の再建で50年しか経っていないのに、銀閣は齢500年比べものにならない。
壁の漆は剥げ、その厚さも1cmをきってしまう程に、見た目もいかにも古びた佇まいを見せている。
今の銀閣を見ると、やはり本格的な修理が必要だと思われるのだが、銀閣が漆をピカピカに塗って金閣のようなキンキラキンにばってしまうのがいいのがどうか、はたまた今のままで枯淡美を残し朽ち果てるのか、その選択は難しいと思うのだが、今の銀閣はあまりにも傷みすぎて痛々しい。
少しでも早く、侘び寂びの美を残しながら、銀閣を蘇らしてもらいたいと思うのである。
修復が2月中旬から少し先に延び、本格修理をするようだが、銀閣の正面は見えるように空けておくとのことで、銀閣の姿は見えるようである。
コメント