銀閣寺道でバスを降りると目に入るのが「大」の文字、金閣で大の字(左大文字)に送られて銀閣まで来て再び「大」の字(大文字)に迎えられる。

01銀閣寺道mid
毎年8月16日に京の都で行われる送り火、「大文字」「妙・法」「舟形」「左大文字」「鳥居形」の一つで、一番最初に点火される送り火である。
大文字の起源は、弘法大師(空海)が疫病退散の為に人の形を表す「大」を書き護摩を焚いたとか、または銀閣を造った足利8代将軍の足利義政が亡き子、義尚の冥福を祈って焚かせたとか色々あり、この大の字を近衛信尹が書いたという逸話まで残っている。

02大文字mid
大文字は銀閣の後ろの如意ケ岳にあり、火床は75ケ所で大きさは左大文字より少し大きく、一画めが80m、二画めが160m、三画めが120mとなっている。
この大文字山は唯一一般の人が登れる山で、銀閣に北側から登ることが出来る。
足利義政が銀閣の造営と併せ、我が子の冥福を祈るために「大」の送り火を焚いて、侘び寂の世界に浸ったのであろうか。

                                 -2008.02.05-