01金閣(11)mid
金閣の後ろにある小高い丘に登ると、金閣はもうこんな風にしか目には映らない。木々が葉っぱを落としているので、かろうじて見え隠れするのだが、外装の金箔が抑えられ紗がかかったような金閣の姿である。

02夕佳停mid
この丘に夕佳停と呼ばれる茶室が建っている。
数寄屋造りの藁葺き屋根で、北山文化には似合わない、侘び寂びの建物となっているが、この夕佳停も明治初期に焼失し、明治7年(1874)に再建されたものである。
特に、ここから見る金閣が夕日に映える姿が佳いということから、夕佳停と名付けられたと云われている。

03手水鉢mid
夕佳停の前には、手水鉢と石灯篭があり、富士形をした手水鉢は銀閣を建てた、室町8代将軍の足利義政が愛用していたものと云われている。
それが銀閣でなくて何故ここにあるのかは良く分からない。

04貴人榻mid
茶室の横には貴人榻(きじんとう)という石があり、身分の高い人が座る椅子という意味であるらしい。
まさか本当に身分の高いひとをここに座らせたわけではあるまいが、その形からしてそんな名が付いたのであろうか。
                                -2008.02.05-