鴨川に架かる四条大橋を渡り、ふと高瀬川に目を向けると、川に沿って満開に花開いた桜の花が目に入った。高瀬川沿いにも桜が植えられていて、今を盛りと咲き誇っていた。
真直ぐに河原町まで歩く心算であったが、あまりにも桜の花が綺麗に咲いていて四条から三条に向かって高瀬川沿いを歩くことにした。

01桜mid
そもそも高瀬川は慶長19年に角倉了以とその子、素庵によって造られた運河で、京都二条に始まって伏見までを結び、伏見から淀川を経て大阪へと繋がる水路であった。
高瀬川は京都、伏見間、約10Kmで今でこそ川幅も狭く水深も浅くなって、とても舟が行き来していたとは思えないのだが、当時は幅8m、深さも30cm以上はあったようであり、ここを十五石舟が行きかっていて、賑わいをみせたいたのである。
瀬川は森鴎外の小説「高瀬舟」によってその名をよく知られている。また幕末には、勤皇の志士達がこの辺りに潜み、新選組や京都所司代などと騒乱を起した所でもあり、多くの史跡が残っている。
三条通りまでを少しの間、高瀬川沿いの木屋町通りを一緒に歩いてみることにしよう。
(高瀬川に架かる橋は多く、その名と桜を見た場所とが曖昧になってしまったので、その辺りということでお許しを願います。)

1・・新橋あたりを眺む
02新橋(1)mid

2・・新橋あたり
03新橋(2)mid

3・・四条小橋あたりを眺む
04四条小橋mid

4・・十軒橋あたりを眺む
05十軒橋(1)mid

5・・十軒橋あたり
06十軒橋(2)mid

6・・紙屋橋あたりを眺む
07紙屋橋mid

7・・蛸薬師橋から南車屋橋あたりを眺む
08蛸薬師橋からmid

8・・南車屋橋と車屋橋のあたり
09南車屋橋mid

9・・車屋橋あたりを眺む
10車屋橋mid

10・・材木橋あたりを眺む
11材木橋mid

                                 -2007.04.30-