拾翠亭の庭には、サルスベリの木を所々に見ることが出来る。

01間ノ町口min
百日紅の木は、京都御苑にあった公家屋敷の庭に、観賞用として植えられたもので、京都御苑では夏の終わりに咲く花として、あちこちで見ることが出来る。
間ノ町口を入ると正面に百日紅の巨木があるのだが、この辺りは九條邸があった所で、その庭に植えられていたものであろうか・・・

02拾翠亭min
百日紅と書いてサルスベリと読むのだが、その花は薄い紅色をし、晩夏から初秋にかけて長い間、花を咲かせることから、百日紅と書かれ、
幹は成長するにつれ、スベスベした樹皮となり、猿が登ろうとしても、滑って登れないということで、
百日紅とかいて、猿滑り(サルスベリ)と呼ばれるようになったのだという。
実際は猿はなんなくこの木に登ることが出来るのである。


03九条池min
百日紅は、間ノ町口や富小路休息所など御苑内に70本ほどの木があり、九條池にある古木を除けば、明治から植えられ昭和に至るまでに、整備されたものだという。
百日もの長い間、紅の花を咲かすという「サルスベリ」だが、一つの花は1日で咲き終わり、次の蕾が順々に咲いてゆくために、百日もの間、花が祭ているように感じさせるのだという。