お寺といえば「狛犬」が社を守るのが定番なのだが、大豊神社には「狛犬」ならぬ、ネズミやサル、トンビが鎮座する珍しい神社なのである。 |
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ネズミは本殿の横にある大国社の「狛鼠」で、 |
向かって左のネズミは雌で、豊かさや薬効の象徴である「水玉」を抱え、右のネズミは雄で、学問を表す「巻物」を持っている。 |
大国社は大国主命を祀るのだが、大国主命と鼠との関係は、 |
大国主命が野火に追われ命が危うくなった時に、一匹の鼠が表われ洞穴を知らせ、一命を取り止めたという「古事記」の記述に因んでいる。 |
その関係で大豊神社の大国社は狛犬ならぬ狛鼠が社を守っているのである。縁結び、学業、子授け、安産などのご利益がある。 |
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また本殿の北には、日吉社と愛宕社があり、この末社にも狛犬ならぬ、 |
災難除けのご利益がある日吉社に、神のお使いである「狛猿」が、火難除けのご利益がある愛宕社に、神のお使いである「狛鳶」が社を守っているのである。 |
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