千年の歴史をもつ京の町を「ぶらり歩き」すると、また違った景色が見え隠れする。 |
今回は、そんな京都の町にある「迷所」を案内してみようと思うのである。 |
(この「迷所」案内は、数年前に京都新聞で連載された、「みやこの迷所」を参考とした。) |
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最初に案内するのは、叡山電鉄の「修学院」の駅から音羽川沿いに歩いて20分ほどの所にある「赤山禅院(せきざん ぜんいん)」。 |
ここに「笑う福禄寿神」なるお御籤があるのだが・・・ |
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赤山禅院の由緒を駒札にみると、 |
『平安時代の仁和4年(888)天台座主(延暦寺の住職)安慧(あんね)が、師の慈覚大師円仁の遺命によって創建した天台宗の寺院である。 |
本尊の赤山明神は、慈覚大師が中国の赤山にある泰山府君(たいざんふくん)(陰明道祖神)を勧請したもので、 |
御神体は、毘沙門天に似た武将を象る神像で、延命富貴の神とされている。 |
後水尾上皇の修学院離宮御幸の時には、上皇より社殿の修築及び、赤山大明神の勅額を賜った。 |
この地は、京都の東北表鬼門にあたることから、当院は、方除けの神として人々の崇敬を集めている。 |
また、赤山明神の祭日にあたる5日に当院に参詣して懸(かけ)取りに回ると、よく集金ができるといわれ、 |
商人たちの信仰も厚く、このことから「五日払い(いつかばらい)」といわれる商慣習ができたと伝えられている。 |
閑静なこの地には、松、楓が多く、秋には紅葉の名所として多くの人々で賑う。』 |
出典:【赤山禅院の駒札】より |
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