いにしえの神々が棲み上賀茂神社とともに、京都の黎明期を伝えるのが、下鴨神社である。



 クリックで大きくなります
山背国一の宮で、その起源はきわめて古く、上賀茂神社とともに平安京の出来た頃は、皇居の鎮護として崇敬されていた。

下鴨の祭神玉衣日売命(たまよりひめみこと)は、上賀茂の祭神である賀茂別雷神の母にあたるので、御祖(みおや)と呼ばれている。

賀茂川と鞍馬・八瀬方面から流れてくる高野川との合流点を河合といい、その南に賀茂大橋があり、合流地点の上流には賀茂川に葵橋、高野川には河合橋が架かっている。

この葵橋を渡れば、100mほどで一の鳥居があり、更に参道を進むと楼門に着く。

門を入ると舞殿があり、その左には神服殿、右に細殿・橋殿あり、前に進むと中門があって、その内に幣殿・祝詞舎があり、その奥に本殿がある。

本殿は文久3年(1863)の改築、その他の社殿は寛永5年(1628)に再建したもので、よく古制を伝えており、多くは檜皮葺、丹塗の美しい建築である。

                    出典:【最新旅行案内 京都】より



 クリックで大きくなります
東側に高野川が、西側に賀茂川が南北に流れ、その合流点、下鴨神社の境内の三角帯を糺の森といって、市民の散策地となっている。

木立の間には泉川と瀬見の小川のせせらぎが聞こえ、土用の丑の日に、

この小川の上流、御手洗池の水に足をひたすと脚気にならないと付近の人々に信じられており、珍しい夏の風物詩である。

                    出典:【最新旅行案内 京都】より