少し留守にしていました。 |
千年の都のミステリを再会し、今回からは「太秦のミステリー」を訪ねることとする。 |
「太秦」と書いて「うずまさ」と読むのだが、知らない人はこれを「うずまさ」と読むことは難しい。 |
太秦の地は、渡来系豪族の秦氏(はたし)が本拠地とした所で、秦氏は中国・秦(しん)の始皇帝の末裔といわれ、 |
応神14年(283)に百済から日本に渡った弓月君(ゆづきのきみ)が祖といわれ、 |
子孫の秦河勝は聖徳太子に仕え、仏教の興隆や広隆寺の造営に力を尽くした。 |
太秦の名は、5世紀末の雄略天皇の御代に、秦酒公が、絹をうず高く積んだで献上したことから、 |
「禹豆満佐(うずまさ)」の性を賜り、これに「太秦」の字を当てたという。 |
秦氏は太秦の他に、深草や松尾などに勢力を持っていたが、太秦の太は本家を指すといい、 |
太秦はまさに秦氏一族の中核をなす地だったのである。 |
広隆寺や蛇塚が残り、秦氏繁栄の跡が窺われる。 |
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