稲荷信仰は、稲の実をもたらす神として、五穀豊穣や商売繁盛に御利益があるとされる。 |
「枕草子」には初午の日に、清少納言が稲荷山のお山巡りに参ったことが綴られており、 |
また太閤秀吉が母の病気回復の祈願が成就したことに対し、楼門を寄進したこと、 |
また稲荷山と麓の田を行き来する狐が、稲荷神の使いとして崇められ、境内には稲荷信仰の狐として祀られている。 |
朱塗の大鳥居をくぐると、石段の上に楼門があり、その奥に拝殿、本殿がある。 |
その横から奥に奥宮があり、伏見のお稲荷さんといえば、山上のお塚に続く1万本とも言われる鳥居があり、 |
奥社へと続く「千本鳥居」と呼ばれる鳥居の潜り抜けは、鳥居がびっしりと建ち並び壮観である。 |
鳥居はお稲荷さんに願い事をし、それが叶ったときの御礼として、お山めぐりの参道に鳥居を奉納したのが始まりだと言われ、江戸時代からその習慣はあったようである。 |
鳥居の大きさによって初穂料が違い、小さなもので175,000円から、大きくなると130万円を越えるという。 |
そういえば先日、テレビの「よーいどん」か「ちちんぷいぷい」かで、その鳥居を作っているという会社を訪ねていたが、 |
鳥居をお山に上げるのも人の力で、それは大変だということを言っていた。 |
鳥居の内は、朱色が目立ち下の黒とのコントラストがなんともいえない。 |
さらに鳥居は奥へ奥へと手招きでもするように、その妖艶な赤い色で誘っている。 |
鳥居をどんどん潜っていくと、段々と山が深くなっていく。 |
横を川が流れ、その流れに沿った山道に赤い鳥居が垣間見えているが、この鳥居を潜った先が奥之院、稲荷山へと続いてゆく。 |
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