源頼光が大江山にて、酒呑童子を討ち取った後に、誰言うともなく、朱雀大路の羅城門に鬼が住み着いているとの噂が立つ。

これを聞いた頼光四天王の一人、渡辺綱がそれを確かめるために、鎧兜に身を固め、夜更けの羅城門にと向かうのである。



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羅城門に近づくと急に激しい雨風が吹いたかと思うと、いきなり鬼に兜をつかまれるのだが、

怯むことなく太刀を抜き払い、鬼の鉄杖と斬り結んだ末に、鬼の片腕を切り落とすと

鬼は、「時節を待ち、取り戻すべし」と言い、大江山に向かい飛び去って行くのである。

というのが、羅城門の鬼と渡辺綱との係りなのだが、実はこの話は羅城門での出来事ではなく、

一条戻り橋での出来事であり、これを羅城門に置き換えて後日書き換えられたものなのである。

荒れ果てた羅城門を鬼の住み家に見立て、渡辺綱に討ち取らせたという、謡曲「羅生門」に出て来るお話なのである。