四条通の東の突き当りにあるのが「八坂神社」である。

神社の東には円山公園があり、京の産土神として、また観光地としても多くの人が訪れる。



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祭神は、

中御座に、素戔嗚尊(すさのおのみこと)
東御座に、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと-素戔嗚尊の妻)
西御座に、八柱御子神(やはしらのみこがみ-素戔嗚尊の8人の子供の総称)

を祀り、古くは「祇園感神院」「祇園社」「祇園天神」「牛頭天王」と呼ばれていたのだが、

明治元年(1868)の廃仏毀釈により、「八坂神社」に改められている。

京の人には「祇園さん」と呼び親しまれ、厚く信仰されている。

7月に行われる「祇園祭」は八坂神社の祭礼であり、除夜の鐘を聞きながら詣でる「オケラ詣り」などが有名である。

「オケラ詣り」は、12月31日の宵から元旦にかけてお参りをし、八坂神社の神火を頂き、それを元火として元日の雑煮を炊くと、一年中無事息災なく過ごせるという。



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本殿は承応3年(1654)徳川四代将軍家綱の再建になり、

七間六間、単層入母屋造、桧皮葺で、本殿と拝殿を1つの入母屋屋根で覆った「祇園造」という様式である。

神社の南側(こちらが八坂神社の正門で、南楼門や石鳥居がある)に大きな石の鳥居がある。

明神鳥居ともいい、柱間8m、高さ9.5mあり、正面に架かる額は有栖川宮熾仁親王の筆になるものである。

建立も正保3年(1646)で、それ以来この地に立っている。



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境内には、拝殿・舞台・神興社・摂社・末社など多くの社殿が建っている。

拝殿の東にある燈籠は、平忠盛がある雨の夜、鬼の正体を油注ぎの坊主と見破り名を挙げた所といい「忠盛燈籠」とも呼ばれている。