四条通が最もにぎわうのが、7月1日から始まる「祇園祭」の時である。



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祇園祭は八坂神社の祭礼として千年の歴史があり、古くは「祇園御霊会」と呼ばれ、

貞観11年(869)に、疫病が流行った時に日本の国の数と同じ、長さ6mの「鉾」66基を立て、

洛中の男子と洛外の百姓とが、神輿を担いで神泉苑に送り、疫病退散を願ったのが始まりとされる。



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始めは、疫病が流行った時のみ行われていたのだが、天禄元年(970)からは、毎年行われるようになり、

室町時代には、力を得た町衆により行われ、より盛大な祭にと発展するのである。

豊臣、徳川の時代を経て、幕末の動乱や、太平洋戦争などの混乱期を経て、今に受け継がれているのである。



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祇園祭は、7月1日から29日まで行われ

10日(後祭は28日)には「神輿洗い」があり、四条大橋の上から鴨川から汲み上げた水で神輿を注ぎ、祭の準備をするのである。