三条通には道端の石にもミステリーがあり、これを見逃す手はない。

矢田寺から三条通を西に麩屋町通との交差点近くに「弁慶石」がある。



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京都駅からは、205系統のバスに乗り、5、17系統でも行けるのだが、たまたま205系統が来ていたので、それに乗り「河原町三条」でバスを降りる。

河原町三条から、三条通を西に5分位歩くだろうか、その右側のビルの下に隠れるようにしてあるのが「弁慶石」である。

西隣には、油とりがみで有名な「よーじや」さんの店があり、ここを目指して歩くと分かりやすい。



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幾多の変遷をたどり、ここに落ち着いたのが、昭和4年だという。

その横に立つ碑文によれば、

『この石は弁慶が熱愛したと謂はれ、弁慶は幼少の頃三条京極に住み、死後この石は奥州高館の辺にありましたが、発声鳴動して「三条京極に住わむ」といひ、

その所在には熱病が蔓延したので土地の人が恐怖し享徳3年(約五百年前)三条京極寺に移し以来当町を弁慶町と称するに至りました。

その後、市内誓願寺方丈の庭に移りましたが明治二十六年三月町内有志者により当町へ引取られ、昭和4年7月12日この場所へ建立されたものであります。』

                    出典:【弁慶石の由来の碑文】より