三条通での出来事の多くはすでに紹介をしてしまったのだが、三条通の謎は何と言っても、 |
三条大橋が架かる鴨川の三条河原で、中世から幕末にかけて、罪人の処刑や晒し首が行われた場所であった。 |
三条河原での処刑は、見せしめの為の恰好の場所だったようで、古くから多くの罪人が処刑されその数は計り知れない。 |
古くは安土桃山時代の大盗賊・石川五右衛門が釜茹でになり、同じ時代に、数々の断罪の中でも最も生残を極めた、豊臣秀吉の甥・秀次の妻や子ら39名にのぼる処刑があった。 |
幕末には、井伊直弼の愛人で安政の大獄で諜報活動をした「村山たか」が、生きたまま3日間晒された。 |
そして新選組の局長・近藤勇もまた、江戸板橋で処刑された後、ここで晒し首にされたのである。 |
三条河原はそんな血生臭いことがあった所だったのだが、現在はカップルが、 |
等間隔に座り仲睦まじく語り合うという、そんな欠片は微塵も感じられない、穏やかな場所となっている。 |
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