一条通は戻り橋のほかに、貴族も恐れたという「百鬼夜行」の行列に出くわす所でもあるという。



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今昔物語に、一条通で鬼の行列に会い、九死に一生を得るという話があるように、一条通りを深夜に歩くと、百鬼夜行に出くわすという。

百鬼夜行は気まぐれで、平安の貴族はその日には、外出を避けるといい、陰陽師はこの日を予測するのも、術の一つであった。



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本来、鬼の姿は人には見えないのだが、その主役は「付喪神(つくもがみ)」(使われなくなった道具が、妖怪に変化したもの)で

船岡山の辺りに潜み、それが妖怪に化けて「変化大明神」という神を担ぎ出し、一条通を夜な夜な練り歩いたのである。



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この故事に因み大将軍商店街は、平成17年(2005)から「妖怪ストリート」として「付喪神」を現代に蘇らせたのである。

大将軍商店街は、10月15日(土)に、大将軍商店街を妖怪の姿をした、百鬼が練歩くという催しがなされるようになり、

その百鬼妖怪の資料が展示されているのがここで、昼間でも背筋がゾクっとするような雰囲気を醸し出している。



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天神筋道と一条通との交差点にあるのが、つけものの店である「きたの」である。

その向いには、妖怪ラーメンなるものを提供する飲食の「いのうえ」があり、おどろおどろしたラーメンを食べさせてくれる。

この大将軍商店街は、妖怪にちなんだ食べ物やグッズがあり、商店街の活性化に貢献しているのである。