式神は安倍晴明が一条戻り橋の下に住まわせ、夜な夜なこれを操っていたという。



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式神とは、陰陽師が使役する鬼神のことで、人の行いの善し悪しを見定めるものだと言い、

安倍晴明も式神を操り、人の世の善悪を見定めていたようである。

話は変わるが、「丑の刻参り」という呪詛があり、丑の刻(夜中の1時から3時頃)に、

神が宿る木に、藁人形をかざし、それに五寸釘を打ちつけ、恨む相手を呪い殺すというものだが、

五寸釘を討つことによって魔界を結ぶ結界を破り、魔や妖怪を呼び出し、自ら鬼となって恨む相手に祟るというものである。

妖怪を呼び出し、それを使い呪詛の相手を呪い殺すという概念は、式神を使うことと同じであり、

それが面々と今の世に続いているのである。