清明神社の御神紋「☆」の形は、晴明桔梗印とも五芒星ともいい、天地五行(木・火・土・金・水)を象どる祈祷呪符の一つで、魔除けの印である。晴明といえば、この五芒星の印とは切っても切れない関係にある。



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五芒星とは、五つの角を持った星の形をした図形で、その中で交差する長さの等しい、

一筆書きで表される5本の線からなり、その中心の五角形を五芒星という。

五芒星が表われるのは、紀元前3000年まで遡るといい、古くから吉凶を占う呪術の印として使われたという。

古代エジプトやバビロニアなどで魔除けの印として使われ、

それぞれの角を(木星・水星・火星・土星)を合わせ、上部の角に(金星)を割り当てて、呪術や魔除けの印として、現代にまで続いている。

安倍晴明は五芒星を、陰陽五行説の(木・火・土・金・水)の要素と組み合わせ、祈祷呪符・魔除けの印として用い、戻り橋の下の式神も操っていたのであろうか。



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桃は厄除けの象徴として用いられ、この桃に触れると身に付いた厄を払ってくれるという。

境内には、山城の名水の一つ清明井があり、安部晴明もこの水で吉凶を占ったかどうか分からないが、悪霊を取り除く水といわれている。

立春には、上部の五芒星を回し取水口をその年の恵方に向けるということが行なわれている。千利休もこの水を利用したといわれている。

なお、この清明井を携帯の待受け画面にすると、災いから逃れ、幸運が舞い込むと言い伝えられている。