宇治の地は昔から名水が湧くと云われていて、七つの名水があったと云われる。 |
しかしながら、その殆んどが枯れてしまい、その場所も定かではなくなった所もあり、水跡などは無くその跡を示す石碑のみが残っている。 |
唯一残っているのが、この宇治上神社の境内にある、桐原水である。 |
宇治は茶の町と云われるが、茶を楽しむ為の名水が至る所に湧き出ていたという。 |
宇治七名水は、 |
平等院鳳凰堂近くの「阿弥陀水」・・・平等院鳳凰堂の南側、反橋の辺り |
平等院の浄土院近くの「法華水」・・・浄土院の北側辺り |
JR宇治駅近くの「泉殿」・・・JR宇治駅北側のユニチカ宇治工場の南側辺り |
京阪宇治駅北の「高浄水」・・・泉殿の近く宇治市若森の辺り |
橋姫神社近くの「公文水」・・・橋姫神社入口の辺り |
宇治橋通商店街の「百夜月井」・・・宇治橋通商店街の西端、宇治神社御旅所の辺り |
そしてこの宇治上神社境内の「桐原水」をいれて宇治の七名水と呼ばれていた。 |
しかしながら時は移り過ぎ、今はこの桐原水を除いては総て枯れてしまったのである。 |
近くの伏見にも名水が多く湧き、酒処として有名だが、この地の水は枯れることなく、今も美味しい水がこんこんと湧き出している。 |
それに比べ宇治の名水はその殆んどが枯れてしまい往時の面影を残すのは、この桐原水だけになってしまったのである。 |
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