維新の道から二年坂に歩き50mのところに左に折れる小さな坂道がある。

この坂道は正法寺と霊明神社への参道となっているのだが、龍馬らの棺がこの坂道を通ったことから「龍馬坂」と呼ばれている。



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慶応3年(1867)11月15日、河原町醤油商の近江屋で、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された3日後の慶応3年11月17日に、

中岡慎太郎,下僕の籐吉とともに近江屋にて葬儀が営まれ、棺は東山にある霊明社(現在の霊明神社)まで運ばれ、神道の様式で葬られた。

その時に、東山の霊明社に登るのに通ったのがこの坂で、今では「龍馬坂」と呼ばれている。

龍馬坂は途中から急な階段が続き、途中で一休みしないと登れない。今は殆んどの人が維新の道から登り、この坂を通る人はいない。

二年坂は観光客がひしめいているのだが、そこから、ほんの少しだけ入っているこの坂道は人っ子ひとりいなく、龍馬の死を悲しむかのような静寂に充ちているのである。