霊山護国神社の前、元は神社の一角にあった参集殿跡地に建てられたのが、「霊山歴史館」である。


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霊山歴史館は幕末から維新にかけて活躍した人物を中心に、それらに関わる物を展示し、今にその出来事を伝えようとするものである。

幕末維新の展示というと、どうしても勤王の志士たちが中心となりがちなのだが、ここでは幕府の人物像にもスポットをあて、

徳川慶喜や新選組の近藤勇、土方歳三などに所縁の物もあり、徳川幕府からの視線でも幕末を見据えていて興味深いものがある。

何年か前に入館した記憶があるのだが、その時の展示は何をテーマにしていたのか覚えていないのだが、

700円の入館料で、京の一日の一時にここを訪ねるのも一興だと思うのである。


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駒札には、

『当館は、幕末・維新期の歴史研究や史資料の展示を行う国の登録博物館である。

近代日本への一大転換期となった同時期のありさまや、志士らの熱意から多くを学び後世に伝えることを目的としている。

明治元年(1868)、新政府による初の布告でここ霊山の地に、志士らを祀るわが国初の招魂社(現・京都霊山護国神社)が創設された。

一帯には墓碑三百余があり他にも多くの殉難者が合祀されている。

昭和43年(1968)に明治百年を記念して設立された霊山顕彰会が、荒廃していた墓碑の改修を行い、参道も「維新の道」と名付けて整備した。

当歴史館は昭和45年に、神社の一角にあった参集殿跡地に建設され、顕彰会の手で運営されている。』

                    出典:【霊山歴史館の駒札】より