六地蔵めぐりの4番札所は、周山街道にある常盤地蔵「源光寺」である。ここは嵐電北野線の常盤駅から南に200mほど歩いたところにある。


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唯一全国地蔵本尊根本霊場で、常盤山源光寺と称し、弘仁2年(811)に、嵯峨天皇の第三皇子である源常(みなもと ときわ)を開基とし創建される。

のちに後白河法皇が帰依され、光明地球本尊を祀り、宗教宗派に関係なく庶民の救済と信仰の根源地と定められた。

また源義経の母・常盤御前が生まれた所で、晩年はここに庵を結び余命を過ごしたという。境内には常盤御前の墓がある。

常盤御前は、近衛天皇の中宮、九条院(藤原呈子)の雑仕女で、この雑仕女に採用される時、

都の美女千人を集め、そこから百名を選抜し、さらに十人を選んだ中に入り、その中でも一番美しい女性だったという。

源義朝に見初められ側室となり、今若(後の阿野全成)、乙若(後の義円)、牛若(後の源義経)を生む。

平治の乱で義朝が亡くなり23才で未亡人となり、平家の手を逃れ雪の中を三人の子を連れて大和に逃げるも、都で母が捕まると平清盛の前に出頭する。

清盛は常盤をひと目見て心を動かし、常盤が清盛の側妾になることを条件に、三人の子供の命を助けるのである。

その後、公家・一条長成の後添えになり、一男一女をもうけている。


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源光寺の八角形の本堂や門前に掛る「唯一全国地蔵尊霊場会総合本部」などから、

ここは、どんな寺仏を祀り、何を信仰する寺なのか、不思議な想いを感じるのだが、臨済宗天龍寺派の尼寺で、本尊は観世音菩薩である。

また六角堂には常盤地蔵または乙子地蔵と呼ばれる地蔵尊が安置され、京の六地蔵巡りの4番札所で、周山街道を守る地蔵菩薩である。