桂川は京都の西を、嵐山から桂を流れ伏見で鴨川を吸収し、八幡で宇治川・木津川と合流し淀川と名を変えて、大阪湾へと注ぐ、総延長107Kmの一級河川である。 |
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京都市左京区と南丹市の境にある「佐々里峠」に端を発し、花脊の南で西に大きく流れを変え、京北地域を西から東に横断し、 |
日吉ダムから南に、山陰本線を行きつ戻りつし、「吉富」の駅から、再び山陰本線に沿って流れてゆき亀岡に至る。 |
現在の山陰本線は亀岡を出ると、馬堀から保津峡~嵐山へと、桂川に架かる五つの鉄橋を越えて、ほぼ一直線に列車は走ってゆくのだが、以前の山陰本線は、嵐山までを桂川の流れに沿って走っていた。 |
桂川を眼下に眺め山合を走る線路は、四季折々の風情を車窓に見ながら、ゆっくりと列車が走っていたのだが、 |
JRは時短と引き換えに、取り返しのつかないものを失ってしまったのだが、その路線の四季の移ろいの魅力を残そうと、 |
今その路線を第三セクターの嵯峨野観光鉄道として、トロッコ列車が多くの観光客を乗せて走っているのである。 |
亀岡から保津峡を南東に、渡月橋が架かる嵐山で南に流れ、今見ている桂大橋の下を伏見へと流れてゆくのである。 |
桂川は流れの途中でその名を変えてゆく。 |
京北地区では「上桂川」、南丹市に入り「桂川」となり、南丹市八木から亀岡にかけて「大櫃川」、 |
保津峡から嵐山までを「保津川」となり、嵐山から下流は再び「桂川」と呼ばれている。 |
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