居様から新町通を北に、再び六角通に戻り西に、西洞印東入にあるのが「懐石 瓢樹(ひょうき)」。 |
ここは明治から大正に活躍した日本画家の今尾影年の住んだ所でもある。 |
瓢樹は大正10年1月3日、祇園町の北に、江戸時代から続く南禅寺にある「瓢亭(ひょうてい)」より暖簾わけをされ、 |
仕出しの店として開業をし、昭和7年東山三条に移転後も仕出しの店を続け、祇園の茶屋に料理を提供していたが、 |
平成13年5月、六角通新町西入の今尾影年邸に「懐石 瓢樹」として、仕出屋から料理店として店を開くことになる。 |
瓢樹は、徳富蘇峰より送られた「五味調和天下治」との言葉を家訓として、今も美味しい料理が提供されている。 |
とても昼ご飯にちょっとと気軽に入れるような店ではなく、自分など全く縁のない店であり、その味を知らないのである。 |
今尾影年(いまお けいねん)は、明治から大正にかけて活躍した四条派の日本画家であり、色彩豊かな花鳥画を得意とし、「綺麗濃褥」と評された。 |
晩年の影年が贅を尽くして建てたのがこの建物で、影年の美意識を食事をしながら味わえる空間となっている。 |
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