無名舎の向かいにあったのが「居様」(IZAMA)と暖簾が掛かった日本料理の店と、その横には「別邸」の暖簾が掛る町家風の入口。そしてその後ろには5階建のホテルが建っている。

確かここには「松坂屋京都仕入店」の建物があったと記憶しているのだが・・・

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調べてみると、「三井ガーデンホテル京都新町別邸」というホテルが、その跡に建ったのだという。

京町家風の雰囲気を残しながら、近代的な建物へと改築をした典型的な例であろう。

2012年に、松坂屋京都仕入店の建物が取り壊されて、その雰囲気を残しながら2014年3月15日にホテルとして再開発されたものらしい。

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2009年に新町通を訪ねた時に、ホテルとして変わる前の「松坂屋京都仕入店」の姿を写したものがあった。

この建物は江戸時代中期の寛延2年(1749)に呉服を仕入れるために建てられ、当時から大きく変わっていないのだという。

しかしそんな建物も残されることなく取り壊されてしまい、京町家風の外観が、周囲に違和感を与えないようにとの配慮だとは思うのだが、

それならば、松坂屋京都仕入店の外観を残して欲しかったと思うのだが、これが昔の雰囲気を残しながら、新しいものに変えるという、精一杯の努力なのであろうことは、評価出来るところである。