佛光寺から仏光寺通を東に、通りに面した所にあるのが、大行寺である。大行寺は、真宗佛光寺派に属し光薗院と共に、佛光寺の山内寺院である。 |
大行寺と光薗院には、共に木造阿弥陀如来立像一軀を蔵し、その形相、様式が似ており鎌倉期の作だと伝わっている。 |
駒札によれば、 |
『長谷山(ちょうこくざん)北ノ院と号する真宗佛光寺派の寺である。 |
寺伝によれば、文政4年(1821)学頭信暁(しんぎょう)僧都の創建と伝え、 |
当初、佛光寺高倉の月見御殿(豊臣秀吉が月を賞した御殿)跡に建てられたが、嘉永6年(1853)当地に移された。 |
以後、度々の災火により焼失し、現在の本堂は昭和4年に再建されたものである。 |
堂内に安置する本尊阿弥陀如来立像(重要文化財)は、 |
寄木造で玉眼入の来迎の弥陀で、足下に「巧匠法眼快慶(こうしょうほうげんかいけい)」の銘が記されている。 |
境内にある仏足跡(石)は、足指の指先にそれぞれ「卍」印の入った特異なもので、 |
大行寺型と呼ばれ、現在四系統ある仏足跡の一系統を代表するものである。 |
この仏足跡は、信暁により、安政3年(1856)に建てられたが、災火のため粉砕し、昭和62年に原図を基に復元されたものである。』 |
出典:【大行寺の駒札】より |
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