新町通の辻から、武者小路通終りの小川通との間に、中村家と武者小路千家がある。 |
中村宗哲家は、400年続く千家十職の塗師で、千家3代目天伯宗旦の頃から千家に出入を許され、茶の湯の塗物を手掛けてきたのである。 |
初代相鉄から中村家を継いだ者は宗哲を名乗り、11代までは男性が世襲をしているが |
(大正時代に真という助成が家督預かりとして、10代宗哲を継いでいるが身分は家督預かりで当主ではない)、 |
11代の長女、弘子が正式に家職を継ぎ12代宗哲となり、女性として初めて、千家十職の当主として認められている。 |
現在は、12代宗哲の次女が13代宗哲を襲名している。 |
塗師とは、江戸時代以前から使われた漆芸家の名称であり、漆芸家とは、漆器(木や紙などに漆を塗り重ねて作る工芸品)を作る人である。 |
千家十職(せんけじっそく)とは、三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)に出入りする茶道具に関連する物を作る、十の職家を表す尊称である。十職は、 |
茶碗師(樂吉左衛門)/釜師(大西清右衛門)/塗師(中村宗哲)/指物師(駒沢利斎)/金物師(中川浄益) |
袋師(土田友湖)/表具師(奥村吉兵衛)/一閑張(飛来一閑)/柄杓師(黒田正玄)/焼物師(西村善五郎)である。 |
コメント