宇治市役所の辺りは、また「琵琶園」があったところであり、そこを偲ぶように石碑が建っている。

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宇治七茗園の一つ琵琶園の茶畑があった所と言われ、七茗園で一番最後に指定された上村家が開いた茶園だという。

側にある碑文には、

『「森、祝、宇文字、川下、奥の山、朝日に続く琵琶とこそ知れ」の歌で知られる宇治七名園は、

後世に宇治茶隆盛の基盤となった室町時代の名茶園を象徴するものとして伝えられ、

またこの琵琶園は当時の名族上林氏によって開かれたともいわれている。』

                      出典:【琵琶園の碑文】より

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この石碑の周辺には茶畑があり、その季節になると宇治市役所の女性職員が茶摘娘に扮して一番茶を摘むという行事が行われている。

この茶園を作ったという上林家は、現在も宇治橋通に店を構え、上林春松本店として宇治茶の販売を行っている。

また隣接する上林記念館では、宇治茶の歴史を窺い知ることができる。