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水月寺から15分ほどで、東高野街道に至る。東高野街道を北に向かうと、左側に生垣に埋もれる石標がある。

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一つは、歌人・吉井勇が住まいした所を示す「歌人吉井勇先生寓居之地」と、もう一つは「小野篁公作 十王像閻魔堂」の石碑が建つ。

吉井勇のことは後述することとするが、ここは宝青庵というのが正式な名だが、通称、紅葉寺としてよく知れれている。

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もみじ寺と呼ばれるように、境内は紅葉の紅と、庭の苔の青との対比が素晴らしく、秋の季節には、八幡での隠れ家的な紅葉のスポットとなっている。

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またこんな所にも、この世とあの世を行き来し閻魔大王とも顔見知りだったという、

小野篁(おの の たかむら、延暦21年(802)~仁寿2年(853))が作ったとされる十王像を安置する閻魔堂がある。

篁が作った像がここに安置されている謂れは分からないのだが、

閻魔堂の名が示すように、閻魔大王に所縁の深い小野篁が作ったものだとの噂が広がったのだろうか。

しかし、十王像が安置されている所は、日本各地至る所にあるという。