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クリックで大きくなります 鳴滝本町から周山街道(国道162号線)に出ると、その四つ辻の北の角に「いづみ谷西寿寺」の石碑が建つ。実はこの場所は一昨年に訪ねたことがあり、その時は西寿寺までは行けずここで引き返したのだが、今回はここから10数分を歩き、西寿寺を訪ねてみる。

クリックで大きくなります 西寿寺には周山街道から北に10数分ほど坂道を登った場所にあり、この時は5月の新緑の季節であり、山の木々が陽の光を浴びてキラキラと輝いていて、人一人通らない参道の坂道が、ひとときの憂き世を忘却させてくれるのである。

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この数十段の階段を登ると西寿寺の本堂である。周山街道から坂道を歩いてきて、この数十段の階段でまた一汗かくのだが、その先にまつ眺望がその汗を吹き飛ばしてくれる。

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西寿寺は浄土宗捨世派の寺院で、寛永4年(1628)に、岱中(たいちゅう)良定上人を開山として創建をされる。

そのとき本堂を建立の際に、地中から三光石が出現し、その跡から泉が湧き出して、今でも清水をたたえ、旱魃にも枯れることはないという。

普段は本堂の扉は閉まっていて、中の本尊を見ることは出来ないが、

万治元年(1658)に滋賀県甲賀郡の新宮大明神の阿弥陀如来を遷座したものだと言い、身の丈は3mもあり「丈六の弥陀」と呼ばれ厚く信仰されている。

この阿弥陀如来は、テレビドラマの「京都地検の女」で、成増警部補の実家として登場し、その時の映像に映し出されることがあり、その姿を拝観することが出来るのである。