再び一条通に戻り東に歩みを進めると、鳴滝音戸山にあるのが「京都市立鳴滝総合支援学校」である。

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総合支援学校とは、どんな学校だろうかと調べてみたのだが、自分たちの頃には、

目のみえない人を支える「盲学校」、耳が聞こえない人を支える「聾学校」、身体に障害のある人を支える「養護学校」と呼ばれていた学校が、2007年4月からこの名称に統一されたということである。

この鳴滝の養護学校もこの名称に変更されたのだが、その養護学校で「卓球バレー」という、障害者でも健常者でも出来るスポーツが生まれるのである。

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卓球バレーは、卓球と6人制のバレーボールを組み合わせたようなスポーツで、6人一組で卓球台を囲み、皆、椅子すわる。

もちろん車椅子でも可である。椅子から立ち上がると反則で、相手方にポイントが入る。

基本的にはバレーボールのルールであり、卓球と違うところは、ネットの上ではなく、ネットの下を潜らして相手コートにボールを入れるのが、大きく違うところである。

石碑の碑分によれば、

『卓球バレーは、大阪の筋ジストロフィー症児が在籍する養護学校で考案され、今日、全国で障害のある方をはじめ、多くの人々に広く親しまれるスポーツとして発展してきました。

京都に於いては、昭和49年(1974年)の「第5回近畿筋ジストロフィー症児交歓会スポーツ交流会」で実施されて以降、

京都市立鳴滝養護学校(現鳴滝総合支援学校)が競技発展の中心となるとともに、

京都障害者スポーツ振興会がその普及に取り組み、平成19年(2007年)には京都卓球バレー協会が設立され現在に至っています。

ここに卓球バレー競技における京都市立鳴滝総合支援学校の功績を称え、後世に語り継がれることを願い、

卓球バレー競技の普及・発展に御尽力された有志の皆様の篤志により、この碑を設置します。』

                    出典:【卓球バレー発展の地の碑分】より