真宗高田派の寺院が並ぶ通りから、一条通に戻る途中に「宇多野ユースホステル」がある。

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宇多野ユースホステルは、京都市が運営する公営のユースホステルである。京都市内には3つのユースホステルがあり、

右京区太秦中山町の「宇多野ユースホステル」、東山区五条橋東にある「清水ユースホステル」、そして東山区三条通白川橋東入の「東山ユースホステル」。

いずれも一泊4,000円ほどの料金で、男女別の相部屋である。

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ユースホステルは、ドイツのヒャルト・シルマンの提唱で始まり、1912年(大正元年)に、アルテナ城をユースホステルにしたのが第一号である。

日本も昭和26年(1951)に、青少年に安価で安全な旅を提供しようと、日本ユースホステル協会が設立される。

昭和30年代から40年代にかけて若者はユースホステルを使い、一人旅を満喫したようで、ユースホステルで同宿した人と生涯を共にする伴侶とした人もいた。

昭和40年代にピークを向え、ユースホステルは587を数え、63万人の利用者があったが、

以降、旅の様変わりや相部屋への抵抗感などから段々と若者が離れていき、現在はユースホステルも全盛期の半数までとなり、利用者も5万人と激減しているのである。