今回は、近鉄京都線の向島で降りて、その北に広がる巨椋池の跡を見て、豊臣秀吉が築いたという太閤堤の名残を、宇治川まで歩いてみる。 |
向島は伏見区の中心街とは宇治川を挟み、対岸に位置するところである。 |
近鉄向島の駅が出来たのは比較的新しく、巨椋池の干拓地に造られた、向島ニュータウンの入居開始と共に、昭和54年(1979)に駅が開設される。 |
向島の駅は島式2面4線のホームを持つ地上駅で、急行列車は停まらない。 |
この先「桃山御陵前」や「近鉄丹波橋」の急行停車駅には待避線がなく、この向島の駅で普通列車が特急や急行の通過待をすることになる。 |
京都行の普通列車は必ずここで列車の通過待をし、特急と急行の通過待をすることは度々である。 |
駅の西側には巨椋池を干拓して出来た田畑が広がり、以前にここに巨大な池が存在していたことが窺われるのだが、 |
東側は宅地化の波に洗われて、向島ニュータウンなどの団地や住宅となり、中京区よりも広い池があったことすら思えない姿となってしまった。 |
向島の名は、京都宇治線の観月橋を降り、宇治川に架かる観月橋を渡ると、そこには巨椋池に浮ぶ島であった。 |
宇治川を挟み伏見城の向かいにあったことから、向島と呼ばれるようになったという。 |
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