北白川天神宮への参拝は、白川の流れを越える必要があるのだが、その流れに架かる石橋が「萬世橋」である。

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北白川の石工達が、その儀寿の粋を尽くして造った石造りの建造物、その圧巻が北白川天神宮の門前の白川に架かる「萬世橋」である。

明治27年の建造になり、アーチ型の橋脚から欄干まで総て白川石で造られた石組みの橋である。

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萬世橋は、その総てが石組みで出来ていて、短い橋ながらも橋脚から欄干と白川石(花崗岩)をもって造られており、当時の白川石工の加工技術の高さが彷彿とされる造りである。

萬世橋の擬宝珠には菊の花、橋欄には、北白川に250年続いた照高院の紋所である、雪輪菊の飾り付けがある。

洛外である北白川の里に、短いながらも石造りの重厚な橋が残っている不思議を思いつつ、白川の流れをみつめていた。