二条室町の西南角に「伊織」と書かれた小さな暖簾が掛る店がある。入口の戸は何時も閉まっていて、一見ここが何の店なのか分からない。

 クリックで大きくなります
この店は屋号を「亀屋伊織」という干菓子ひとすじに作ってきた老舗である。

創業は400年も前に遡るといい、徳川三代将軍家光に「木の葉」という菓子を献上したときに「伊織」という名を貰ったという。

伊織は創業以来、干菓子を作り続け十七代目の主人が一つ一つ手作りをしている。

(干菓子は、水分が多く主に餡子を用いる生菓子に対して、水分の少ない乾燥した和菓子で、落雁や有平糖・金平糖・八つ橋などが知られている。)

手作りのため量産が出来ず、お茶会での干菓子の注文が多いために、事前に注文をしておかないと買い求めることが出来ない。

この何の店だか分からないような店が、400年も続いた干菓子を作る店だとは、想像すら出来ない自分であった。