平等院の梵鐘は、平安時代の鋳造になるもので、元は鳳凰堂の南に建つ鐘楼に掛けられていたのだが、今は南門を入ったすぐの所に掛けられている。

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実はこの梵鐘は、昭和47年に元の鐘を模して復元されたもので、その駒札によれば、

『平等院の鐘は、「姿(形)の平等院」として日本三銘鐘の一つにあげられます。

鐘身にほどこされた装飾が美しいことで有名です。昭和47年、寸分違わぬ姿で復原された二代目です。』

                      出典:【梵鐘(模造)の駒札】より

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平等院の梵鐘は、高雄「神護寺の梵鐘」(銘の神護寺)と、近江「三井寺の梵鐘」(音の三井寺)と並び、(形の平等院)と称されて、日本三銘鐘の一つに数えられている。

平等院の梵鐘は、銘が刻まれてはいないのだが、その形は日本の鐘の中で、最も華麗な装飾・文様かたちどられ「形(姿)の平等院」と呼ばれるのに相応しい梵鐘なのである。

今ここに掛る梵鐘は、復元模造品であり、元の鐘は鳳翔館に納められ、そこで見ることが出来るのである。