最勝院の境内にはもう一つ、どこにでもありそうな石の灯籠があるのだが、これが鎌倉時代に造られたといい、ほぼ完全な形で今に残っている。 |
駒札によると、 |
『鎌倉時代・十三世紀になり、総高2.5m、台座幅0.9mの石灯籠は、灯火器を仏教の伝来につれて発展させた我が国独自の灯明器で、春日形は藤原家氏神として繁栄した春日大社参道に寄贈された一連のものをいう。 |
本作は、随所に平安王朝の美意識の残影をとどめ、姿は優美秀麗、全体のバランスに破綻がない。 |
擬宝珠には四枚の華を配す。灯籠の各部に欠失がなく、当初材が完存する鎌倉時代初期唯一の遺品である。』 |
出典:【春日型石灯籠の駒札】より |
コメント