「西大路三条」の次は「山ノ内」である。この辺りは、元は天台宗比叡山延暦寺の寺領だった所で、比叡山の飛び地、

すなわち山門の内にある土地というところから、山内(さんない)の土地と呼ばれたことから、「山ノ内」という駅名になったという。

                  出典:【嵐電観光マップ 山ノ内のHP】より

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「山ノ内」の駅というより、路面電車の停留所と言ったほうがよく、安全地帯形式の2面2線相対式のホーム(安全地帯)である。

鉄道の路線がこのような安全地帯形式のホームを持つものは、京都府内でも唯一ここだけである。また、嵐電の全路線でもこの形のホームは、ここだけなのである。

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安全地帯の幅は63cmと、人一人が立っているのがやっとの狭さである。

その横を車が走り抜けてゆくので、このホームに立って電車を待つのは、少し大袈裟に言うと、大変な勇気が必要なのである。(笑)

ただ電車が停まると、前後の信号が赤に変わり、車を止めて乗客を安全に横断させてくれる。

この駅で降りたが、そんな親切心にはつよと気付かず、何気なく車道を横切っていた。

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ここまで乗った電車は、モボ616形で、京紫の新塗装が施されていた。