西円寺、園光寺と進み、さらに南にと下ると、T字路に突き当る。そこを左に曲がると、「詩仙堂」、その横に「八大神社」がある。

まずは、八大神社を訪ねる。

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八大神社は、永仁2年(1294)に創建された、表鬼門に位置し、御所を守護する神社であるのだが、

宮本武蔵が吉岡一門との一乗寺下り松での決闘の時に、立ち寄った神社としてのほうが有名である。

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八大神社は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)・稲田姫命(いなだひめのみこと)・八王子命(五王子三王女)を御祭神とし、

その駒札によると、

『当社は永仁2年3月15日勧請(今より約700年前)(西暦1294年)祇園八坂神社と御同神に坐し

古来より北天王(北の祇園)と称し皇居守護神十二社中の一にして都の東北隅表鬼門に位置し、方除、厄除、縁結び、学業の神として世の信仰厚く、

後水尾天皇、霊元天皇、光格天皇、修学院離宮行幸の砌り御立寄り白銀等御奉納あり

明治6年10月5日、藪里牛頭天王社(永享10年11月28日勧請)(西暦1438年)

明治7年3月5日 舞来寺八大天王社(永享10年9月朔日勧請)(西暦1438年)を合祀す。大正13年幣帛供進神社に指定せられる

因に 剣聖宮本武蔵が 吉岡一族と決斗せし当時の「下り松」の古木は本殿西に保存してある。』

                         出典:【八大神社由緒の説明書】より

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また、その境内には、淡墨桜(うすずみざくら)という、岐阜県本巣郡根尾村の天然記念物である桜が植えられている。

淡墨桜とは、蕾のときは薄いピンク、満開には白色、散りゆく時には淡い墨色とへんかする。淡墨桜の名はこの散りぎわの花びらの色から、その名が付けられた。

岐阜県本巣郡根尾村(現、岐阜県本巣市)にある樹齢1,500年以上の桜の古木である。その桜の子孫が全国に植えられていて、その一つがここにある。