祇園と聞いて思い浮かぶのは、「巽橋」と「辰巳大明神」である。それほどに、祇園いや京都でもメジャーなスポットが、切り通しに架かる「巽橋」なのである。



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「巽橋」、白川に架かる橋のなかで、この橋を知らない人がいない程に、祇園といえば「巽橋」と言われるほどの橋である。

祇園を、いや京都を訪ねる人は、まずこの巽橋を訪れて京都という雰囲気を味わうのである。

その橋のたもとに、だらりの帯の舞妓さんがいれば言うことはないのだが、そんなロケーションにはなかなか行き当たることが出来ない。

しかし、この景色は京都に関したテレビドラマには欠かせない風景であり、このロケーションが写ると、京都だと誰もが分かる程のメジャーな京都の景色なのである。



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クリックで大きくなります 巽橋は「切り通し」「新橋通」と「白川南通」とが交わるところであり、そのどの方向に行っても京の雰囲気を感じることが出来る。

巽橋の上から白川を眺めると、春の桜、夏の若葉、秋の紅葉、冬の雪景色と、祇園の四季を感じることが出来、

それゆえに、ここが京都らしさを感じられるスポットとして有名なのであろう。



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もう一つ、ここが京都らしいと言われるのは、巽橋の北に「辰巳大明神」が祀られているからである。

祇園の芸舞妓の守り神であり、京の花街には必ずこのような神社が鎮座する。芸の上達を祈り、朝な夕なに手を合わすのである。

元々は、御所を守るために創建され、御所の辰巳の方角」を守るということから、辰巳神社と呼ばれたのだが、

いつしか祇園の芸舞妓が芸事の上達を祈るようになり、いまでは芸事の神として信仰されている。

もう一つには、神社の祭神は実は狸で、巽橋に住んでいた狸が、橋を渡る人を化かしては白川の中を歩かせていた。

それに困った人が、この狸の為に祠を建て神として祀ったところ悪戯が止んだという言い伝えがあるのだが、

いずれにしても今は、祇園のいや京都の観光スポットとして多くの人が訪れているのである。