ここには江戸中期から330年、すっぽん料理一筋に続いている「大市」がある。



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創業は江戸時代の元禄年間だといい、この地で330年の間「すっぽん」の鍋料理一筋に、17代を数える老舗である。

料理は、まる鍋のコースのみで、総て込みで23,000円という料金となっている。

まる鍋とは、すっぽんと野菜のみを鍋にかけて煮込むのだが、この土鍋に「すっぽん」の出汁がしみ込んでいて、この土鍋が店の財産となっている。

この土鍋なくして、美味しい「まる鍋」を食べることは出来ないという。



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すっぽんは亀の種類ではあるのだが、甲羅は亀のように角質化せずに軟らかい。

性質は臆病で、防御本能のために何にでもすぐに噛み付き、何があっても離さない。

自分は、いまだかってスッポン料理というものを食べたことはないのだが、

ツウに言わせると、淡白で上品な味がし、そして出汁を一口すすると、もうやみ付きになるという。

古来、スッポンは滋養強壮の薬としても珍重され、中国5000年の珍品として食されているのである。