月読神社にも安産祈願の石がある。ここに来る少し前に訪ねた、梅宮大社には『またげ石』という神石があり、

この石をまたぐと子宝が授かるというもので、嵯峨天皇の皇后である、壇林皇后が仁明天皇を授かったものである。



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月読神社にある『月延石』は、神功皇后が新羅遠征の折に、この石を撫で出産を延べて出陣をした後に、

無事、応神天皇を産んだという伝えから安産の神石として、

また月延石という名から、月のものが延びる、即ち子を宿すというところから、子授けの神石としても信仰されている。



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この月延石は三つに分かれて、一つはこの月読神社に、一つは福岡糸島の鎮懐石八幡神社に、そしてもう一つは壱岐の月読神社に祀られたと伝えられている。

その昔はこの月延石も、またいで祈願をしたようだが、今は「祈願石」に願いを書いてここに奉納し、石を撫でて子授け・安産を願うのである。



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三本の木が結び合うようにして立っているところから、何時しか「むすびの木」と呼ばれるようになり、縁結び・恋愛成就の木として信仰されるようになった。