松尾大社で4月に行われる「松尾祭」は、洛西第一の祭で平安の古より続いている。

松尾七社の神輿(六つの神輿と唐櫃)が順次松尾大社を出て七条通の桂橋の上流で船をととのえ神輿渡御があるのだが、このときに使うのが「駕輿丁船」である。



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『平安時代の貞観年中から行われ、古くは松尾の国祭と称せられた松雄祭は、現在、4月21日以後の第一日曜日に「神幸(おいで)祭」、21日後に「還幸(おかえり)祭」が行われている。

神幸祭には、神輿六基と唐櫃が氏子地域を巡幸されるが、途中桂離宮東側の桂川で行われる船渡御は、水面の色に神輿の朱の御衣(おきぬ)が映えて壮麗なものである。

昭和58年には船渡御が20年振りに復旧、さらには、平成8年駕輿丁船二隻が復活して、昔ながらの祭の姿が蘇った。』


                 参照:【神幸祭 神輿川渡しの御船 駕輿丁船の駒札】より


(唐櫃<からびつ>とは、脚が4本または6本の、かぶせぶたのついた、衣服や甲冑などを入れる、方形で大形の箱)

(駕輿丁船<かよちょうぶね>とは、身分の高い人の駕籠や輿(こし)を担ぐ役の者で、ここでは神輿を乗せて桂川を渡御する船をいう)