四条通は、京都の市街を東西に走る通りで、東の突当たりが、祇園にある『八坂神社』、西の突当たりが、ここ嵐山の『松尾大社』である。

『松尾大社』は、「まつお」ではなく「まつのお たいしゃ」と読む。




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四条通も松尾橋を越え、阪急嵐山線の「松尾」の踏切を渡ると、嵯峨街道にあたり、その角に平安神宮の大鳥居に次ぐ、高さ14mの松尾大社の大鳥居が見える。




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その大鳥居を潜り参道を数十m行くと二の鳥居となる。一の鳥居より少し小振りだが、こちらも中々のものである。




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二の鳥居の奥に「楼門」がある。左右に随神を配した門で、江戸時代の初期に造られたものだと云う。




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客殿の建物があり・・・




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楼門の手前、亀甲茶屋の脇から入る『蓬莱の庭(鎌倉風)』である。

松尾大社には他に、『曲水の庭(平安風)』と『磐座の庭(上古風)』があり、夫々の庭に個性がある。




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楼門を潜ると拝殿である。松尾大社の由縁を駒札にみると、

『大山咋神(おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の二神を祀る。

大宝元年(701)秦忌寸都理(はたのいみきとり)が、松尾山大杉谷の磐座(いわくら)の神霊を勧請し、秦氏の氏神として、当地に社殿を建立したのが起りと伝えられる。

平安遷都後は王城鎮護の神として、また中世以降は醸造の神として人々の信仰を集めている。

本殿(重要文化財)は、「松尾造(両流造)」と呼ばれる珍しい建築で、天文11年(1542)に改築されたものである。宝物館には、等身大の男神坐像二体、女神坐像一体(ともに重要文化財)が安置されている。

また境内の霊泉「亀の井」の水を醸造のときに混ぜると酒が腐らないと伝えられる。

毎年4月に行われる松尾祭には、境内に山吹が咲き乱れ、桂川で神輿の船渡御が行われる。また7月には御田祭(市無形文化財)が行われるなど、多くの人々でにぎわう。』

                            出典:【松尾大社の駒札】より




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松尾大社は王城鎮護の社として崇敬されると共に、境内に湧く「亀の井」の水を加えると酒が腐らないと言われ、

室町時代から酒造家の信仰が厚く、境内には全国から菰樽が奉納されている。




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本殿は、「松尾造」と呼ばれる両流造の屋根を持つ珍しいもので、この建て方は福岡の宗像大社と安芸の厳島神社、そして松尾大社の三社のみで応永11年(1397)の創建になる。




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松尾大社は、春の梅に始まり桜、初夏には御手洗川の両岸に山吹が黄色の花をつけ、そして「つつじ」まで花を楽しむことが出来る。