大映株式会社京都撮影所の門標があるところから、太秦中学校の正門をはさみ、北側に「羅生門」国際賞受賞記念の碑が建っている。 |
そもそも太秦の地は、日本のハリウッドと呼ばれたところであり、この地で数々の文芸作品や娯楽映画が作られたところでもある。 |
昭和25年(1950)に大映京都撮影所で撮られた『羅生門』が、第12回のベネチア国際映画祭でグランプリを獲得し、 |
また21回のアカデミー賞でも、外国映画部門特別賞受賞するなど、日本映画を広く世界に知らしめたのである。 |
その後も大映は、この京都撮影所からは多くの国際的な賞を獲得していくのだが、羅生門の栄えある受賞を記念して、ここに金獅子像とオスカー像をモチーフとした、記念碑を作り、その周辺をグランプリ広場として親しまれていた。 |
しかしながら大映が倒産し撮影所も閉鎖され、住宅地に変わってしまうと、いつしかグランプリ広場はなくなり、記念碑なども散逸してしまうのである。 |
その後、年月を経て太秦の映画文化を残そうという人達によって、この大映京都撮影所の跡地に、オスカー像と金獅子像とを復元し、日本の映画華やかし頃の歴史を残そうと、平成14年(2002)6月にこの碑が建立されたのである。 |
映画『羅生門』は、かの黒沢明が大映で、三船敏郎、森雅之、京マチ子を主演にすえ、芥川龍之介の「藪の中」をもとにして撮ったもので、 |
そのなかで今までの映画では考えられなかった逆光での映像を見事に表現し、一種独特の映像美を醸しだしているのである。白黒の映像のなかに色を感じさせる映画である。 |
勿論、LIVEで見ることはなかったのだが、幾度かテレビで放送をされたので、この映画を(テレビで)見た人は多いと思うのである。 |
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